隧道

2020年も3ヶ月が過ぎ、4月になった。

 

1年前はまだ平成だった。

にわかには信じがたい話だが、本当だ。

令和という新時代に突入してからまだ、地球は太陽の周りを1周すらしていない。

「平成」という概念は、ずっとずっと遠くに過ぎ去ってしまったように思う。

 

スマートフォンのカメラロールを見返すと、平和な日々だった。

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平和だった日々

花盛りの観光地には賑わいが溢れていたし、ディズニーランドも日常を忘れながら遊び呆けていられた。

濃厚な時間だったからこそ、改元が遠い昔だったような気がするのだろう。

 

そして今、この星の人間は、疫病に翻弄される日々を送っている。

 

たった23年ちょっとの人生だったが、まさか疫病で世界が崩壊しそうなところにまで追いやられるなど、想像もしていなかった。

世界中の株価は暴落するし、東京オリンピックはその史上初の「延期」になった。

欧米の感染状況は酷いもので、毎日何百人と死んでいくし、主要都市は外出禁止令が出され、パリの映像には人っ子一人映らない。

私のようにいま就職活動をしている世代は、一生「コロナ世代」と呼ばれる運命になるんだろう。

全然嬉しくない。

 

日本も徐々に芳しくない状況に追い込まれてきていて、福岡はここ数日で一気に感染者が増えて100人となった。

東京は毎日のように60人以上の感染者を出し、すでに累計600人を超えている。

実家の近くのスーパーを感染者が訪れていたり、友人が飲みに行った飲食店で患者クラスターが発生したり、他人事ではなくなってきた。

 

「ふーん、また中国でヤバそうなウイルスが出てきてるな」

と思っていたらこの有様である。

昨日まであった日常がいとも簡単に崩されていく。

世界って結構脆い。

 

福岡にも不要不急の外出自粛要請が出ていることと、ここ最近ずっと風邪気味で医者から「外出は控えて」と言われているのもあって、必要至急な買い物と、たまの散歩以外は家を出ない生活になった。

どれだけ天気が良くても自粛。どれだけショッピングしたくても自粛。

正直そのほうが病気になりそうな気分だが、ここは自分のため、大切な人のため、他の誰かの大切な人のために、ぐっと我慢しないといけない。

自分が出歩かないことで、もしかすると誰かの命が救われるかもしれないのだ。

日々、「公共の福祉」を体感している。

 

 

先の見通せない暗いトンネルは嫌いだ。

嫌っていてもそこからは抜け出せないのだから、手探りで出口まで進んでいくしかない。

トンネルは、障害を突き破るために建設するもの。

それならば、さっさと突き破ってしまおう。