知らない街、知らない人

この冬、福岡にも初めての雪が降った。

 

鹿児島を出てから5年間、毎年雪が舞うのを見る。

 

雪がしんしんと降る、と言う形容は、その景色を見ると頷けるものなのだと知った。

風のない雪の日は、雪はまさにしんしんと降る。

 

日本は小さな島国だと言うけれど、日本から出たことのない自分には分からない。

それどころか、原付で仙台と鹿児島を往復した経験からすると、とても広大な土地があって、この国のほとんどの景色を自分は知らないんだと思い知った。

 

自分の住んでいる街ですら、普段通らない角を曲がれば、知らない街並みがある。

 

インターンなどの就活系イベントに参加すると、新しい街を探検しているような気持ちになる。

どこに行っても大学院生などほとんどいないし、聞いたことの無い大学から来た人、聞いたことの無い学問を専攻している人、そんなのばかりだ。

 

普段生活しているコミュニティには大学生と大学院生しかいないが、大学院生なんか同世代の人口の8%程度にしか過ぎない。

いかに狭い世界を生きているか。

 

そして社会に出れば、これまで関わってこなかったような人たちと共に仕事をしていかないといけない。

不安もあるが期待もある。

これから出会う人たちは、自分にはなかった考え方をもたらしてくれるであろう人たちだから。

 

1年後の自分は、どこで何をしているんだろうか。

 

 

ジョイフル

ジョイフルは最高だ。

 

ジョイフルと言って大型ホームセンターを想像するのは関東民だけだし(ジョイフル本田茨城県土浦市に本社を置く)、ファミレスを想像するのは特に九州民だけだろう。

 

私にとっての「ジョイフル」は、ファミレスのジョイフルだ(大分県大分市)。

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ジョイフル(公式HPから転載)

 

鹿児島に住んでいた頃は、よく家族で訪れていた。

仙台に引っ越して初めて国道4号線を走った時、名取にジョイフルがあったのを見つけて、感動を覚えた。

九州だけだと思っていたが、東北にもあるなんて。

当然基本メニューも同じで、東北にいながらにして故郷を感じることの出来る、唯一の場所であった。

後に、大学の裏手にもあることが分かって、しょっちゅう通っていた。

下手をすると店員に顔を覚えられていただろう。

 

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ジョイフル分布図(2018年5月)

 

福岡にやってきて、ジョイフルはありふれたものになってしまった。

家から歩いて10分で着く。

大学までの道の途中にも1店ある。

仙台でのありがたみが薄れてしまったようにも思える。

 

この前の週末、久しぶりにジョイフルでご飯を食べることにした。

普段まともなご飯を食べていないこともあって、定食が食べたくなった。

 

「いらっしゃいませ、ジョイフルへようこそ〜」

 

いつもどおりの挨拶。

ホッとする。

 

就活が上手くいけば、また九州を離れることになる。

そのとき、我が家の近くにジョイフルがあれば。

きっと定期的に通うだろうな。

 

そういう心温まる場所を提供してくれていることに感謝して、今日もジョイフルでコーヒーを飲みながら作業をするのであった。

 

 

渋谷

「JR線」という言葉。

 

東京で乗り換えようとすると、目にしたり耳にしたりすることのある言葉だと思う。

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こういうこと

慣れている人は気にしないかもしれないが、研究室の友達曰く「本当にこっちであっているのか分からない」という。

そもそもJR線自体の運行系統が多いだけでなく、私鉄も網の目のように張り巡らされている中で、どれがJR線でどれがそうじゃないかを考えることはないということだ。

 

私は、「渋谷駅」と言われれば、JR線は山手線・埼京線湘南新宿ラインだと分かるから考えもしなかったが、不慣れな人の目線は常に大切なんだなと思った。

 

でも渋谷駅は難しい。

JR山手線・JR埼京線・JR湘南新宿ライン京王井の頭線東急東横線東急田園都市線・地下鉄銀座線・地下鉄半蔵門線・地下鉄副都心線の9線が乗り入れているというだけで眩暈がする。

そのうえ、最近は工事ばかりなので、行くたびに通路が変更になっていて大変だ。

再開発が終わるまでの辛抱だろうが、完成したときに利用しやすくなっているといいな。

 

渋谷・原宿は若者感が強すぎて、近寄りがたいイメージ。

今年24のおじさんにはきつい。

20歳なりたての頃もきつかったかも。

おじさんには、恵比寿、中目黒、表参道あたりのほうがいいかな…

 

バイト先のパートさんに「おじいちゃんみたい」と言われる。

年の割には落ち着いているらしいのと、争い事を好まないのと、たまに「あーー膝が痛い」と言っているかららしい。

おじいちゃんなので「おじいちゃん」と言われてもなんとも思わないし、可愛がってもらえているうちが華だと思っている。

 

渋谷に近づけないのもおじいちゃんだからなのか。

 

 

シナボン

博多駅博多口の地下にあるSeattle's Best Coffeeは、シナモンロールが主力商品のCinnabonとコラボしている。

 

ちょっと前にシアトルがリニューアルオープンして、シナボンが付いてきた。

ベン・スティラー主演のLIFE!という映画の後半、主人公の職場の同僚が「Cinnaboooooon(以下、シナブォォォオン)」と言って、2人で空港のカフェで食べていたのがきっかけで、お店の名前は知っていた。

 

そしてそのシナブォォォオンに、ハマってしまった。

 

はじめて食べたのは去年の年末だ。

店がリニューアルしたのは知っていたが、リニューアルしてから行ったことがなく、試しに食べてみたらまあ美味しい。

 

正直、シナモンロールを食べたのはその時が初めてだったので、シナモンロール自体が美味しい食べ物だと言うだけかもしれないが、私にとってはこのシナブォォォオンがシナモンロールのすべてだ。

 

そしていま、私はそのお店でシナブォォォオンを口にしている。

研究室の同期にもオススメしておいた。

シナモンが嫌いじゃなければ、みんなも、もっと食べて。

広告料をもらって、これを書いている訳では無いぞ。

 

2月になってやっと晴れの日が続くようになったので、散歩に行こう。

 

 

動植物

研究発表が迫り、心が荒んでいる。

研究をしていて精神を病まない人のほうがイカれてる、と友人は言った。

わかる。

 

大学4年の冬に卒業研究発表を控えていたころ、気分転換に仙台市の動物園に行ったことがある。

研究なんかかなぐり捨てて、動物に癒やされる時間。

ゾウは、その長い鼻で凍った池を叩き割って氷を食べていた。

昼間から寝ているアライグマに自分もなりたいと思った。

 

福岡市のはずれに、香椎花園という西日本鉄道が運営する遊園地がある。

その名の通り、花の遊園地らしい。

ヤギがいるという話を聞いた。

会いに行くか。

でも男子大学院生が1人で動物と戯れていたら、やばい人間だって思われるだろうな。

きっとヤギにも。

 

 

ヤギの目は黒い部分が「ー」みたいに横向きだ。

ちゃんと見えてる?と言いたくなるくらいに細い。

あの目は、どんな姿勢でも「ー」の向きになっているらしい。

常に地表にほぼ並行ということ。

Cyclovergenceという草食動物に見られがちな特徴らしい。

 

動物園で確認したい。